特定建設業のプロが教える!大規模水処理施設工事で失敗しない業者選定の3つのポイント

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工場のプラント設備や公共の上下水道施設など、大規模な水処理施設の改修・新設工事では、数千万円から時には億単位の予算が動きます。


発注を任された担当者様にとって、業者選定はまさに「責任重大」な業務です。 コストダウンを意識するあまり、「見積もりの安さ」だけで業者を選んでしまい、後になって「工期が守られない」「追加費用を請求された」「安全管理が杜撰で事故寸前だった」といったトラブルに巻き込まれるケースは、残念ながら少なくありません。


大規模なプロジェクトを安全・確実に完遂させるためには、技術力以前に確認すべき、プロならではの「選定基準」が存在します。


本記事では、創業60年以上の実績を持ち、栃木県で「特定建設業許可」を保有する福富工業が、発注担当者が知っておくべきリスク回避のポイントを解説します。


ポイント1:「一般」か「特定」か? 許可区分が示す「企業の体力」

建設業者を選定する際、会社のパンフレットやウェブサイトにある「許認可一覧」をどこまで詳しく見ていますか? もし「建設業許可を持っているから大丈夫」と一括りにしているなら、そこには大きなリスクが潜んでいます。


注目すべきは、その許可が「一般建設業」なのか「特定建設業」なのか、という点です。


「特定建設業許可」とは何か

簡単に言えば、「大規模な工事を元請けとして施工できる、財政的・技術的に信頼できる企業の証」です。


法律上、発注者から直接工事を請け負い(元請け)、4,500万円以上(建築一式の場合は7,000万円以上)の下請負契約を結んで工事を行う場合、その業者は「特定建設業許可」を受けていなければなりません。


なぜ発注者が気にするべきなのか?

この許可を取得するためには、非常に厳しい「財産的基礎要件」(資本金の額、自己資本の額、流動比率など)をクリアする必要があります。 つまり、「特定建設業許可」を持っている企業は、国や県から「経営基盤が安定しており、倒産リスクが低く、支払い能力が十分にある」と認められていることになります。


長期にわたる大規模プロジェクトにおいて、「施工中に業者が資金ショートして工事がストップする」という最悪の事態を避けるためにも、この許可区分は企業選定における重要な「安心の指標」となります。



ポイント2:その工事、「管理工数」を増やしていませんか?(一貫対応力)


水処理施設の工事は、単にポンプという「機械」を置けば終わるものではありません。 そこには必ず、水を流すための「配管」、ポンプを動かすための「電気」、設備を固定するための「基礎(土木)」が複雑に絡み合います。


「分離発注」の落とし穴

コスト削減のためにと、これらを別々の業者に発注(分離発注)してしまうと、発注担当者様には以下のような膨大な「調整業務(管理工数)」が発生します。


スケジュールの調整

「A社の配管が終わらないとB社の電気が入れない」といった工程の交通整理。


責任の所在の曖昧化

トラブルが起きた際、「うちは図面通りやった。悪いのはあっちだ」という責任の押し付け合い。


現場管理の負担

複数の業者が出入りすることによる、安全管理や鍵管理の手間。


「ワンストップ対応」ができる業者を選ぶメリット

これらを解決するのが、機械器具設置、管工事、電気工事、土木工事などを一貫して請け負える業者です。


私たち福富工業のように、これら複数の専門工事に対応できる業者(特定建設業許可:管・機械器具設置ほか保有)に一括して任せることで、窓口は一本化されます。

工程管理や業者間の調整はすべて元請けが行うため、発注者様の管理工数は劇的に削減され、工事全体の品質とスピードも向上します。


ポイント3:設置はゴールではない。「メーカー特約店」の強み

工事が終わって「無事に水が流れた」と安心するのはまだ早いです。 ポンプ設備は、設置してから10年、20年と稼働し続けるものであり、施設のライフサイクルコストを大きく左右するのは「設置後のメンテナンス体制」です。


ここで、「メーカー特約店(認定店)」であるかどうかが大きな意味を持ちます。


修理部品の供給スピードが違う

汎用品の小型ポンプならまだしも、プラントで使用する特殊なポンプや大型機は、ホームセンターや一般的な資材屋では部品が手に入りません。 メーカーとの太いパイプを持たない業者にメンテナンスを依頼すると、部品の手配だけで数週間待たされ、その間、予備機での綱渡りの操業を強いられるリスクがあります。


一方、私たちのような「荏原製作所 特約店」であれば、メーカー直結のルートで迅速に真正部品を手配できます。緊急時の対応スピードにおいて、その差は歴然です。


技術情報の質と「最適選定」

また、特約店はメーカーからの技術指導を受けており、最新の技術情報やメンテナンスデータを持っています。 「異音がする」というトラブル一つとっても、経験則だけでなく、メーカーの設計基準に基づいた正確な診断が可能です。


さらに、更新工事(リプレース)の際には、「ただ同じ能力のものに変える」のではなく、「最新の省エネ機種への変更で、電気代をこれだけ下げられます」といった、技術的根拠に基づいた提案ができるのも特約店の強みです。


まとめ:大規模・高難易度の工事こそ「安心」を買う選択を

数千万円規模の水処理施設工事において、業者選定のミスは、そのまま経営リスクに直結します。


・特定建設業許可

企業の財務基盤と施工能力の証明

・一貫対応力

複数工種をまとめて管理し、担当者の負担を激減

・メーカー特約店

設置後も続く、迅速な部品供給と技術サポート


これら3つの条件をすべて満たす業者は、実はそれほど多くありません。

栃木の水インフラを支えて60年。福富工業にお任せください


福富工業株式会社は、1963年の設立以来、栃木県全域で公共工事やプラント設備工事を手掛けてきました。 大規模な浄水場や下水処理場での施工実績で培ったノウハウを、民間の工場や施設管理の現場にも還元いたします。【工事実績


「仕様が決まりきっていない段階から相談に乗ってほしい」 「今の業者の対応に不安がある」


そのようなお悩みをお持ちのご担当者様は、ぜひ一度ご相談ください。 貴社のプロジェクトを成功に導くための、最適なプランと体制をご提案いたします。


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